巨人が、来年2月の宮崎春季キャンプで1、2軍制を復活させることが29日、分かった。ここ2年はベテラン、主力組のA、若手主体のB、リハビリ&育成組のCと3班に細分化しキャンプを行ってきた。慎重にリハビリを行う必要のある選手がほぼいないことに加え、練習効率の見直しを行った結果、従来の形に戻すことになった。日本一奪回におごらずベストの環境を整え、リーグ4連覇のかかる2010年シーズンのスタートを切る。
王道キャンプで連続日本一を目指す。巨人はここ2年、A、B、Cの3班に分かれキャンプイン。終了時に1、2軍振り分けを行っていた。置かれた立場に差がない選手が集まることで、競争意識をあおるなどの利点があった。結果も伴っていた3班制をあえて崩し、2月1日は1、2軍に分かれキャンプインする。
例年、巨人選手会は1月下旬から約1週間、全選手が宮崎に先乗りし合同自主トレを行う。結束を高める狙いがあったが、打撃マシン使用の待ち時間、ブルペン待ちの渋滞など不都合もあった。来年はスタッフ会議で振り分けが行われた後、1軍が例年通り宮崎に先乗り予定。2軍はキャンプイン直前に移動し、自主トレ終盤の大切な時期を練習に打ち込む運びとなる。
練習効率アップはキャンプ本番でも課題だった。ベテラン主体のA班は日中の暖かい時間帯に投げ込み、フリー打撃を行っていた。最も人数の多いB班の選手は、時差をつけるため「コアタイム」にメーン練習をこなすことができない弊害があった。気温が下がる夕刻の投げ込みなどは故障を誘発する恐れがあり、選手間から不安の声もあった。敷地内は練習を同時に行う環境が整っているため、2班制に障害はない。
1、2軍制の復活は、チームが成熟してきた証しでもある。理学療法士がマンツーマンでサポートするべき故障者はほぼ皆無で、C班を設けても現状では形骸(けいがい)化する。加えてこの2年、B班でしのぎを削り台頭してきた選手は数え切れない。昨年は山口、越智、坂本。今年は亀井、松本、東野らが1軍定着の足掛かりとした。彼らが地力をつけた今、ファーム選手の目標として1軍調整を行うことは自然の流れだ。1軍選手は開幕に照準を合わせる。2軍選手は下克上を狙いアピールする。1、2軍の線を明確に引く原点回帰で、第2次原政権5年目が幕を開ける。
[2009年11月30日8時32分
紙面から]ソーシャルブックマーク




