巨人小笠原道大内野手(36)が4日、緊急事態の際には捕手をやる意向を示唆した。この日、大阪市内のミズノ本社でアドバイザリースタッフ会議に出席し、「経験者がいなければ(捕手に)なる場合もある。監督の考えもあると思うし、できるか分からないけど、やるしかないとなったらやるでしょう」と話した。

 今年9月4日のヤクルト戦だった。捕手がいなくなった緊急事態に木村拓が捕手を務めたが、引退したため、来季は捕手経験のある野手は小笠原だけになる可能性がある。「難しい?

 だからあのワンプレーは称賛される」と、捕手の難しさを認識している。勝利のために求められれば、ひと肌脱ぐことに、ためらいはなかった。

 この日の会議ではエコにも目覚めた。バット職人の久保田五十一名人(66)にバットの保管法を聞いた。ベストな状況を保つためには、湿度管理や外気に触れさせることが必要だと教わった。「毎年、冬の間にバットが乾燥して使えなくなっていた。もったいないのでね」と、これからは管理にも神経を注ぐ。チームの緊急事態にも備え、来季も優勝のために大きな役割を担う。【竹内智信】

 [2009年12月5日8時41分

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