体重115キロのブーちゃんこと中日中田亮二内野手(22=亜大)が人気者宣言だ!

 新入団選手の施設見学が13日、ナゴヤドームなどで行われた。中田はファン200人を集めた新入団選手のお披露目会で「ファンのみなさんに愛されるキャラでいたい」と話し、大きな声援を受けた。1月から入居する選手合宿所「昇竜館」の部屋は1軍への「近道」とされる最上階に決定。実力を兼ね備えた、いじられキャラで早期1軍への階段を駆け上がる。

 ファンの反応がその人気ぶりを証明していた。ナゴヤ球場の屋内練習場。壇上でマイクを握った中田に、「ブーちゃん」という声援。そして、カメラのフラッシュが一斉に浴びせられた。中田は「早く1軍に上がれるように頑張りたい」とにっこり笑った。171センチ、115キロという愛くるしい体。そして、その素朴な話しぶり。プロ野球選手として初めてとなるファンとの触れあいで、その心がガッチリつかんだ。

 できあがりつつある、自らのラブリーイメージを貫くつもりだ。前日12日の入団発表では「ブーちゃんと呼んでください」と話した中田は、この日も「ファンのみなさんに愛されるキャラでいたい。プロである以上は人気があることはありがたいこと」といじられキャラを歓迎。プロ1年目。野球の実力を向上させると同時に、さらなる知名度アップを目指す覚悟だ。

 人気だけではなく、バットでも即戦力としての期待が大きい。この日、1月から入居する独身寮「昇竜館」の部屋割りが決定。ルーキーではドラフト4位松井佑とともに4階が割り当てられた。今季ルーキーながら1軍出場を果たした右腕伊藤と野本に挟まれた402号室。落合監督の意向も反映されており、最上階は1軍予備軍のみに限られる。3階、2階と下るにつれて1軍から遠いとされるだけに、期待度の高い証拠。球団関係者も「1軍に近いかも」と認める。立浪、井上らが抜け、手薄になった左の代打として十分にチャンスはある。

 この日は午前中にナゴヤドームも見学した。イベント開催中だったため、芝を張り詰めたグラウンドではなかったが、ロッカーなどを見て「環境が整っているなと思った。全体的にすごく広いというイメージ。そういうところで出来るというのはうれしいですね」と話した。ナゴヤドームで「ブーちゃんコール」が巻き起こる日もそう遠くはないかもしれない。【桝井聡】

 [2009年12月14日10時24分

 紙面から]ソーシャルブックマーク