日本ハム中田翔内野手(21)が、崇拝するアーチストの前線基地で極秘トレを行っていることが25日、分かった。20日でロッテ西岡、中日平田との合同自主トレを打ち上げ。その後は単独で、あこがれの清原和博氏が現役時代に師事していたトレーナーのケビン山崎氏が運営する都内のジム「トータルワークアウト」で、体づくりを敢行していることが判明した。

 一部では「失踪(しっそう)説」まで流れた、スラッガーの足取りが判明した。合同自主トレを終了した翌21日から、2軍の勇翔寮に車はあったが、グラウンドに姿はなし。「サボっているのでは」などといわれもない、憶測が飛んでいたが中田は本気だった。単独の隠密行動で、マイカーを運転して向かっていた先は都内。ケビン山崎氏の下で、キャンプインに備えた体の総仕上げに挑んでいた。

 周囲の関係者によれば肉体改造が目的ではなく、体幹を強化するメニューが中心。西岡との自主トレからオフを挟むことなく、この日も含めて皆勤しているという。西岡とも追い込んだ練習をしており、すでに体の土台はできており「体重は測ってはいないけれど、体は絞れている」と明かしていた。充実のオフの集大成として、清原氏らアスリートが多く拠点を置いた、虎の穴へ潜入している。

 レギュラーを奪取するかどうか注目の今季。これまでは奔放な言動でオフの主役を張っていたが、今年は返上した。不気味な静けさが、いよいよベールを脱ぐ時が到来する予感を漂わせている。【高山通史】

 [2010年1月26日9時13分

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