阪神金本知憲外野手(41)がキャンプ初日から打撃練習を“解禁”した。ナインとともにウオーミングアップ、キャッチボール、ノックと順調に消化。ここ2年は左ひざ手術の影響で、キャンプ序盤は別メニュー調整を強いられてきたが、昼食後には室内練習場で10年初の本格的な打撃練習を行った。

 1月31日に行われたスタッフミーティングの時点で、金本の名前は打撃練習に入ってなかった。和田打撃コーチは「本人が(打撃練習から)外してくれと言ってきたからね」と説明する通り、金本に関しては体の状態と相談してから自己申告で、当日の練習メニューが決定する取り決め。この日の練習メニュー表に金本の名前は記されていなかったが、ふたを開ければ最後まで、他の選手と同じ練習を消化。3年ぶりのフルメニュー参戦となった。

 和田コーチは「みんなの打撃を見てムズムズしたんでしょう。自分で入って打っていたし、下(下半身の仕上がり具合)も去年、一昨年と違うと(金本が)言ってたよ」と明かした。ティー打撃33スイング、マシン打撃68スイングで合計101スイング。そのほとんどが全力で振り切られた力強い打球。練習後には新井を見つけ「よう練習するね。疲れんか?

 アピールが」と“口撃”するなど、口も滑らかだった。

 [2010年2月2日11時51分

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