日本ハム・ダルビッシュ有投手(23)が「妄想調整」で開幕へと照準を合わせる。沖縄・名護キャンプ第5クール2日目の21日、今キャンプ7度目のブルペン入り。これまで同様、投手コーチを打席に立たせ、入念に103球の投げ込みを行った。カウント設定し、クイックも交えながら実戦を想定。「あまり実戦(調整)がないので、投球(練習)の中で意識してやっていきたい」と高い意識の一端を見せた。

 大役が決定している3月20日ソフトバンクとの本拠地開幕戦まで、残り1カ月を切った。実戦登板での調整は、そこまで3試合になることが濃厚だ。開幕が早いためチェックの場が少ないこと考慮し、キャンプ地への派遣審判を立たせ「妄想」を膨らませてきた。

 この日は視察に訪れた元格闘家の魔裟斗氏(30)から「『すごい』とか、言われました」と称賛されるほどの熱がこもった内容。妄想から、現実に日に日に迫る開幕が楽しみになってきた。

 [2010年2月22日9時12分

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