<オリックス5-0中日>◇7日◇京セラドーム大阪

 首位浮上?

 そら、そうよ。岡田オリックスが中日に連勝し、オープン戦3連勝で首位タイに浮上した。

 王者の試合運びだった。初回、先頭坂口が初球をたたき右前打で出塁。盗塁に大引のタイムリーとわずか4球で先制のホームを踏んだ。3回までの3点すべてを逆方向への適時打で奪った。

 新戦力も光った。カブスから9年ぶりに古巣へ戻った田口がこの日も2安打。紅白戦から出場7試合連続安打となった。「まだ思い通りではない」と言うが、通算19打数10安打4打点、打率5割2分6厘。久々に京セラドーム大阪の打席に入ると、スタンドから「おかえり」コールが沸き立った。「01年以来かな。(帰国中に)ボン・ジョビのコンサートで来たのは、なしやね(笑)」と話した。

 投げては5投手が完封リレー。開幕投手候補の金子が5回3安打でつなぎ、4年目の延江は左サイドからの不規則変化球を武器に6回の1イニングを1安打無失点。1番荒木をフルカウントから外角直球で見逃し三振に仕留めるなど“1軍デビュー戦”を無事にクリアした。

 指揮官は「2死からヒットを打たれ、どうなるかと思ったけどな。積み重ねて、自信をつけたらええ」とニンマリ。昨年最下位のチームが着実な変ぼうぶりを示した。

 [2010年3月8日11時44分

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