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涌井7回無四球0封3年連続大役へ

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投球する涌井。スピンの利いたボールを右手が追い越す現象が見られる
投球する涌井。スピンの利いたボールを右手が追い越す現象が見られる

<西武10-0中日>◇13日◇西武ドーム

 西武のエース涌井秀章投手(23)が、万全の仕上がりで開幕を迎える。オープン戦最終登板となった中日戦(西武ドーム)に先発し、7回3安打無失点。無四球で7奪三振と安定感抜群の内容で、3年連続の大役に向けて準備を整えた。16日にはインターネット上に公式ホームページを開設することが決定。心身ともに充実した状態で、20日開幕の本拠地ロッテ戦に向かう。

 昨季沢村賞右腕に、つけいるスキはなかった。本気になったのは、唯一のピンチだった7回。連打を浴びて無死二、三塁。元同僚の強打者・和田を迎えた涌井は、集中力を研ぎ澄ませた。「(降板する)最後の回だったんで点を取られる、取られないでは全然違う。和田さんをなんとか抑えて、0点で終わりたかった」。141キロの高めボール球で和田を空振りさせると、井端は外角低めスライダーで見逃し三振。大島を二飛に仕留め、力でピンチを脱出する最高のイメージを持って、開幕前の最終登板を締めくくった。

 3年連続開幕投手に指名した渡辺監督の信頼も揺るぎない。「展開が楽で中盤は抜いてたけど、7回はアドレナリンが出て開幕前によかったんじゃないかな。いつでもいける状態」と太鼓判を押した。6回までは先頭打者を許さず、被安打1で二塁も踏ませない。無四球で余裕すら感じさせる内容でも、涌井は球速が不満だった。140キロを少し超えた程度にとどまり「スピードが全然出てなくてショックだった」とこぼしたが、渡辺監督は「球速よりキレ。西武ドームは球速が出ないし(出やすい)神宮なら145、6キロは出てた」と問題にもしなかった。

 不安もなく20日ロッテ戦を見据える一方で、もう1つの“開幕”準備も進めている。16日に自身初のホームページを立ち上げることが決定。運営・管理を行う母たつ子さんは「写真を掲載したり、シーズンシートをファンの方のために有効活用できれば」と、西武ドームに18席購入している“涌井シート”のプレゼントなどを検討している。エースとしてさらに自覚を強める涌井は「ある程度、試合をつくれるところまではきたと思います」と涼しい顔に自信をにじませた。開幕へ、死角は見当たらない。【柴田猛夫】

 [2010年3月14日9時7分 紙面から]


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