中日山井大介投手(31)が、ヤクルト戦(神宮)で3年ぶりの白星を目指す。初戦となる30日に先発予定。勝てば、公式戦では日本ハムを8回まで無安打に抑え、日本一を決めた07年11月1日の日本シリーズ第5戦(ナゴヤドーム)以来880日ぶり、ペナントでは07年9月30日の広島戦(広島)以来912日ぶりの勝利となるが「3年ぶりとかそういう特別な意識はない。ヤクルトに悪いイメージはないので、自分のピッチングをするだけです」と、冷静に話した。

 09年、チームの最終戦となった10月11日のヤクルト戦では、最多勝を狙う吉見の後を受けてマウンドに上がったが、デントナに左翼ポール際への逆転2ランを浴びた。吉見の白星が消え、ファウルだと抗議した落合監督が遅延行為で退場。ヤクルトとはそれ以来の対戦になるが、因縁は意識せず、平常心でマウンドに上がる。

 警戒する打者は巨人との開幕カードで2本塁打のデントナだ。「その前に走者をためないように。無駄な走者を出さないようにしたい」。29日はナゴヤドームで練習を済ませ、ヤクルト打線のデータもインプット。05年以来、5年ぶりにつかんだ開幕ローテで、思い切り腕を振る。【福岡吉央】

 [2010年3月30日10時13分

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