<楽天3-2オリックス>◇2日◇Kスタ宮城

 もう怒りが収まらへん!

 オリックス岡田彰布監督(52)が4連敗に今季最大級のブチ切れだ。開幕から1度も欠かさなかった試合後の会見を初めて拒否。「負けた時こそおれが話さなアカン」という従来の方針も関係ない。ロッカー裏の重苦しい空気に「やらんって言ったやろ」という指揮官の低い声が響いた。あまりのピリピリぶりに大西広報部長も報道陣に「すみませんが…」と取材エリアから出るよう要請するほどだった。

 楽天にオール1点差の3連敗。今季ここまで先制されると3勝16敗。反発力の弱い今の低調打線で、1回に田中から先制の1点を奪った。だが、伊原が2回途中3失点とあっさり逆転を許した。岡田監督は代打、代走と次々カードを切り、8回までに内外野の控えを使い切った。ベンチに残ったのは捕手辻だけ。懸命に攻めの一手を重ねていった。

 それでも1回を除いて、得点圏に6度走者を置いて無安打と勝負弱かった。「結果が出なかったことが実力です」。8回1死満塁で見逃し三振の代打下山はうなだれた。試合後、怒れる指揮官は下山と大引、辻、伊原と一挙4人を2軍に降格させる大ナタを振るった。楽天に勝率で並ばれて4位タイ。ゴールデンウイークに入ってオリックスから明るさが消えた。【押谷謙爾】

 [2010年5月3日11時14分

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