<阪神2-4日本ハム>◇12日◇甲子園
土壇場でスタンドを沸かせたが、反撃が遅かった。自慢の強力打線はエンジンのかかりが悪く、交流戦は黒星発進となった。「何とかいろいろ揺さぶりながら、攻略を早くしたかったんだけど…」。真弓明信監督(56)は重苦しい展開を振り返った。終盤の7、9回に1点ずつ加えたが、相手にプレッシャーをかける所までには至らなかった。試合の主導権を取れないまま、ゲームセットを迎えた。
交流戦の難しさを再び味わうハメになった。2連戦が中心でエース級との対戦が増える。ケッペルとはオープン戦で2度対戦しているが、当時とは見違えるように投球がさえている。「オープン戦とは全然違う。球に力があるし、よく動いていた」と指揮官もうなった。本格派右腕をいかに打ち崩すかが、ある意味で試金石になる。しかし好調のマートンをはじめ、新井、城島にも本来の力強さが見られなかった。しかも4回には守りのミスも出た。「対戦していないチームとは点の取り合いになることは少ない。少ない点で抑えることも大事になってくる」と真弓監督は気を引き締め直した。
前向きに考えれば、7回以降に主軸に当たりが出たのは次戦への好材料だ。16打席ぶりのヒットとなった新井の表情は暗くはなかった。「また明日ですよ」。完敗のままでは終わらないのが、今年のチームの特徴とも言える。闘争本能に火をつける黒星と考えたい。【田口真一郎】
[2010年5月13日11時1分
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