<阪神2-4日本ハム>◇12日◇甲子園

 阪神鳥谷敬内野手(28)は意地の1発だ。3点ビハインドとなった9回無死、土壇場で追撃ムードを呼んだ。マウンド上には日本ハム先発のケッペル。カウント2ー2と追い込まれながら、真ん中高めの144キロ直球を見逃さない。つなぐ意識で強振した結果、打球は左翼ポールに直撃。「塁に出ることだけを考えて、強引にいかないようにと思っていたら、たまたまホームランになった」。11試合ぶりの5号ソロで2点差に詰め寄り、“簡単には終わらない虎”をパ・リーグにも印象づけた。

 最終的に完投勝利を許したが、鳥谷弾からの9回反撃は大きな意味を持つ。8回までは、わずか5安打1得点。オープン戦でも12回4得点と打ち崩せていないケッペルに対し、強い苦手意識が芽生えてもおかしくなかった。「(直球は)速いというか、動いていた」と評する右腕から最後に1発を放ち、これで6試合連続安打。選手会長のひと振りは、必ず次回に生きる。【佐井陽介】

 [2010年5月13日10時52分

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