<ソフトバンク9-3阪神>◇19日◇福岡ヤフードーム
ソフトバンクがかつてのチームメート阪神城島健司捕手(33)に強烈な3発の返礼だ。ホセ・オーティズ内野手(32)、柴原洋外野手(35)、多村仁志外野手(33)がいずれも初球を本塁打するなど、打線が爆発。今交流戦最多の16安打9得点。前夜は城島の一打からまさかの逆転負けを喫したが、きっちりお返し。交流戦は3勝3敗の五分とし、“ジョー撃ち”で上昇気流に乗るきっかけをつかんだ。
鷹ナインが城島のマスク越しに猛打ショーを開演した。16安打、9得点は、いずれも今交流戦で最多。セ・リーグ相手では、ここまで1試合平均2・4得点だった打線の湿りがウソのよう。秋山監督の表情も晴れ渡った。「打線が頑張ったね」。中でも強烈だったのは3発のアーチ。共通点は「初球打ち」だ。
◆4回オーティズ14号ソロ(スコア0-0、無死走者なし)
セ球団のこの2年間の攻め方を研究した結果、甘いゾーンに絞って打席に。前日まで6試合ノーアーチだったが、阪神上園の高めスライダーを左翼席へ。「だいぶ(配球が)分かってきた。ボール球を振らないようにした」。
◆4回柴原2号ソロ(スコア1-0、2死走者なし)
1打席目に初球の直球に詰まって二ゴロに倒れた反省を生かし、初球直球を右翼席へ。「ポイントを前に置いて、まっすぐだけ狙っていた」。
◆7回多村8号3ラン(スコア5-1、2死一、二塁)
直前まで3連打。押せ押せムードに乗って、阪神久保田のスライダーを左翼席へ。「積極的な打撃を心がけた」。
前夜は城島の一打から馬原-摂津の救援コンビが崩れ、逆転負け。だが、今やライバルとなった男に、花を持たせっぱなしとはいかない。ジョーに返礼の初球弾3発を見せつけた。
城島を知る強みもある。2回表の守備。城島の一打は左翼線に。フェンスまで到達した打球を、レフト柴原が素早く処理。二塁を狙った城島をアウトにしてみせた。「城島の足なんでね。他の選手だったらセーフですが」。柴原にとっては、ダイエー時代に3度のリーグ優勝を分かち合った仲間。積極的な城島の性格を知り尽くしているからこそのビッグプレーだ。昨年37試合出場。体重を絞り上げ、97年入団時と同じ74キロ。主戦場ではなかった左翼挑戦も、出場機会を増やすため受け入れた。虎視眈々(こしたんたん)と“返り咲き”への準備が生きた瞬間でもある。今季初の3安打猛打賞。この2試合で5安打。本拠で2年ぶりお立ち台と、光り輝いた。
交流戦勝敗を3勝3敗の五分に戻すだけでなく、登板過多「SBM」にも休息を与える大きな白星。城島人気もあって、今季初めて連日の観衆3万5000人超。それでも、やはり、福岡ヤフードームは、鷹の本拠だ。【松井周治】
[2010年5月20日11時35分
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