<ソフトバンク9-3阪神>◇19日◇福岡ヤフードーム
ソフトバンクの韋駄天(いだてん)コンビが、城島を攻略した。2点差に詰め寄られた直後の7回裏。2死から川崎宗則内野手(28)の二盗をきっかけに5連打で一挙5点を奪い試合を決めた。5回に果敢な二塁タッチアップが裏目となって4得点目を逃していた2番本多雄一内野手(25)も適時二塁打できっちり汚名を返上した。
嫌なムードを吹き飛ばすには、決めるしかなかった。2点差に詰め寄られた直後の7回裏。2死で一塁ベース上にいた川崎が、勝負に出た。
城島も、警戒していた。2番本多への2球目は外角へウエスト。ダイヤモンドには緊張感が張り詰める。それでも川崎は負けじと、3球目にそれまでより30センチほどリードを大きく取った。そして、スタート。城島から全く無駄な動きなく、矢のような球が二塁ベース上へ送られる。タイミングは微妙だったが、遊撃の鳥谷がキャッチできずセーフ。ベース上で川崎はしてやったりの表情を浮かべた。
川崎
自分では手応えがあったけど、ギリギリでびっくりした。ジョーさんも(送球が)速かった。リードも大きくとった。
これで勢いに乗ったチームはその後5連打。2死から一挙5点を奪い試合を決めた。大事なきっかけをつくった川崎は「昨日ああいうゲームだったので、みんなでつないで勝ててよかった」と笑みを浮かべた。
勝っていながら、逆転されるムードが確かにあった。3点リードの5回裏。1死一、三塁の場面でオーティズが左翼へ飛球を放った。三走の川崎がタッチアップで、楽々4点目のホームイン…。かと思われたが、一塁からタッチアップで二塁を狙った本多がその前にタッチアウトとなり4点目は認められなかった。だめ押し点を奪えず、7回には2点差に詰め寄られた。9回2死で同点に追いつかれ、延長戦で敗れた前日の悪夢がベンチにもファンにもよぎった。
本多
あれは本当にやってはいけないミス。本当に反省しないといけない…。勝っていたのにチームの雰囲気を悪くしたし、逆転されてもおかしくない雰囲気にしてしまった。
反省だけではなくきっちり取り返した。7回に川崎が二盗を決めた直後に、左翼越えに適時二塁打を放った。8回には城島から二盗を決めると、暴投で一気に二塁から本塁を陥れた。試合がどちらに転ぶかわからない状況で二盗を決めた川崎と、大きなミスの後に積極性を失わなかった本多が、城島阪神へのリベンジに成功した。【倉成孝史】
[2010年5月20日12時3分
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