初戦必勝ローテだ。日本ハムのダルビッシュ有投手(23)が、変則ローテで上昇ムードのチームの勢いを加速させる。カード初戦となる21日の横浜戦(札幌ドーム)に今季初めて中5日での先発が濃厚。その後は中7日と間隔をあけて、再びカード初戦の29日阪神戦(同)に先発するプランが浮上した。2連戦となる交流戦の初戦をエースで取り、弾みをつける作戦だ。

 大事な初戦はエースで確実にものにする。昨季後半のケガも考慮して、開幕以来中6日のローテーションを守ってきたダルビッシュが、21日の横浜戦で今季初めて中5日で登板することが濃厚だ。さらに来週は中7日で、29日の阪神戦初戦でマウンドに上がるプランが持ち上がった。梨田監督は「(交流戦は)2試合しかないから、連勝もあるけど連敗もある。初戦を取れば連敗はなくなるわけだから、取れたらいい」と話しており、変則とはなるが、“初戦重視”で異なる間隔のローテを組む。

 日本ハムは交流戦に入り、5勝1敗と息を吹き返した。2連戦が続く交流戦のポイントは初戦を勝つこと。そこで大事なカードの頭に、現在28イニング連続無失点中のダルビッシュを持ってくる。中6日という“リミッター”を解除することにより、21日の先発後は再び中5日で27日の中日戦第2戦(金沢)に登板することも可能だが、あえて間隔を広げる起用を選択する。

 ダルビッシュが初戦に登板することは、翌日以降の試合にも大きな影響を及ぼす。直球、変化球ともにレベルの高い投手だけに、相手打者には残像が残り、打撃が崩れることもあるという。09年も14試合でカード初戦に登板したが、そのうち勝ち越したカードが実に「9」。エースの初戦投入は、「1勝」以上の価値がある。

 [2010年5月21日10時50分

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