<ソフトバンク1-7広島>◇21日◇福岡ヤフードーム

 四球王では勝てない…。ソフトバンク大隣憲司投手(25)がまたも四球から崩れた。6回5失点でリーグワーストタイの6敗目。1点ビハインドの4回に2四球が絡んで3点を失ったのが響いた。今季29与四球はリーグワースト。秋山幸二監督(48)も無四球完投の広島前田健太投手(22)を引き合いに厳しくダメ出しした。交流戦は3勝4敗と再び黒星が先行した。

 マエケンを見習え-。完敗後の会見で秋山監督は、大隣に言い聞かせるかのような“説教”を始めた。教材としたのは無四球完投を許した広島前田健。敗戦後は口数の少ない指揮官が、いつになく多弁だった。自身5連敗でリーグワーストタイの6敗目を喫した左腕へ、静かながらも厳しい言葉を並べた。

 秋山監督

 防御率1点台の投手は、やっぱりそれなりの投球をする。それに引き替え大隣君は…。毎回、どういう投球をしたいのか分からないね。マエケンの方は1球1球に意味がある。そのへんを意識してるから勝ちがつくんだよ。(大隣は)2ストライクからヒットを打たれるとか、四球を簡単に出すとか(そういうところで)結果的に1勝しかできないということになるんじゃないか。

 大隣の痛恨は0-1で迎えた4回だった。「また四球からだし、同じ繰り返しになってしまった」。1死二塁から広瀬と赤松に連続四球。いずれもフルカウントから勝負球を制御できなかった。満塁となって小窪には甘く入った初球を打たれた。走者一掃の左越え二塁打。思わず顔をしかめた。5失点は今季ワースト。秋山監督の指摘通り、被安打7本中6本を2ストライク後に打たれた。

 一方の前田健は無四球完投で、勝利数、防御率、奪三振数のリーグ3冠トップ。対する大隣も防御率3・45は決して悪い数字ではない。なぜ勝てないのか?

 「重圧もあるし、気持ちが先走りすぎて『打たれたらあかん』というのがどこかにあるのかもしれない」。自問自答の答えは、マウンドの上で見つけるしかない。

 ホールトン離脱のショックを振り払えず、チームも交流戦3勝4敗と再び黒星が先行した。秋山監督は「明日、頑張りましょう」と明るい言葉を残して引き揚げた。22日の先発は和田。同じ左腕として、お手本のような投球を見せてくれるはずだ。

 [2010年5月22日10時51分

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