<巨人3-7オリックス>◇23日◇東京ドーム
オリックスT-岡田外野手(22)が5年目で初めて4番に座り、試合を決める9号3ランをぶち込んだ。初回の先制打に続き、2回に左翼席へアーチをかけた。この日、左足首ねんざから復帰して出場選手登録されたばかり。抜てきした岡田彰布監督(52)の期待に応えた。阪神監督最終年の08年に巨人に大逆転Vを許した指揮官にとっては、古巣連破に続く会心のG倒。3連勝で、借金は3に減った。
まさに、4番の打球だった。3-0の2回2死一、二塁。T-岡田は「甘い球は思い切っていこうと思った」と西村健の初球、直球を狙った。打球は大きな弧を描いて左翼席中段に突き刺さった。6-0。巨人重量打線のお株を奪う展開で、序盤に勝負を決めた。
練習中、岡田監督が井筒トレーナーが話し合い、先発を決めた。試合に飢えていた22歳は「よっしゃ!」とこぶしを握った。ただその後、ベンチ裏のホワイトボードに書かれた打順を見て「びっくりした。でもあんまりそういう意識をしないでやれました」。7本塁打した昨年は6番が最高。今季も5番が9試合あるだけ。それでも、まるで何年も4番を務めているかのようにどっしりと試合に入った。初回には1死一、二塁で先制中前打を放った。
離脱中も寮でテレビ観戦しながら集中力を保った。「出たいなあと思いながら勉強していた。打撃の感覚も忘れないようにした」。13日に左足首ねんざで2軍に落ちたが実はこの時点で最短10日での復帰が計画されていた。本人は「本当に戻れるかどうか…」と不安だったが、3月の日本ハム2連戦で8打数4安打1本塁打と好相性の東京ドームにピタリ間に合った。10日間、東京ドームでプレーする姿をイメージし、最高の形で実現させた。
就任直後から素質にほれぬ抜く岡田監督も「2死からの3ランだから相当大きいよ。3点差じゃこの球場はリードじゃないからな。いい仕事をしてくれたよ」と賛辞を惜しまない。主砲カブレラが離脱中で打線の長打力不足に悩んでいたがスカッと解消。オリックスの未来を担う背番号55がド派手に4番デビューを飾った。
[2010年5月24日10時35分
紙面から]ソーシャルブックマーク



