<阪神1-6西武>◇27日◇甲子園

 阪神打線が西武涌井を打てない。2点を追う8回1死満塁の絶好機。4番新井貴浩内野手(33)は併殺打に倒れ、甲子園にため息が充満した。08年から交流戦対戦4試合連続で白星献上だ。5月は9勝11敗で月間勝ち越しも消滅。交流戦をひとまわりし4勝8敗。田中、涌井らパを代表する好投手相手にミス禁物の“試練”は残り12試合だ。

 甲子園の盛り上がりは一気にしぼんだ。2点を追う8回裏1死満塁。打席には4番新井という願ってもないチャンスだ。しかしカウント0-1から、外角低めのスライダーに手を出し、遊撃への併殺打。涌井が3連続四球を与え、制球に苦しんだ状況で最悪の結果となった。「悔しいねえ。集中しとったんだけど…。いいところに投げられた。低めに手を出した自分が悪い」。主砲は自らの非を率直に認めた。最大の好機を逃し、08年から交流戦で涌井に4戦全敗。2戦を残す5月の勝ち越しもなくなった。

 パの首位・西武との力の差を見せつけられた2連戦だった。この日は4盗塁を決められ、無警戒でスクイズを許した。桜井の守備のミスなどディフェンス面で粗さが目立った。ただ先発陣も含め、守りに不安のある現状で、やはり打線の奮起に頼らざるを得ない。それが得点はブラゼルのソロアーチだけに終わった。真弓監督も攻撃力に物足りなさを隠さなかった。「涌井を追い詰めて、チャンスをくれたが、何とか点を取っていかないと、今日の試合は無理でしょう」。相手が好投手で大量得点は望めないが、チャンスがなかったわけではない。試合を動かす粘りがほしかった。

 西武に連敗し、交流戦は4勝8敗と借金が「4」に膨らんだ。29日からの日本ハム戦はダルビッシュ、ケッペルの難敵が控えている。攻略なくして、勝機はない。指揮官はボールをしっかりと見極める姿勢をナインに求めた。「バッティングの難しさというところ。打つだけの技術じゃなく、打つボール、見るボール、その辺の難しさがあると思う」。レギュラーシーズンで稼いだ貯金「7」をむやみに減らすわけにはいかない。6球団との対戦が一巡し、交流戦は正念場の時期を迎えた。【田口真一郎】

 [2010年5月28日10時50分

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