ソフトバンク王貞治球団会長(70)は、川崎に“VIP交渉”を約束した。巨人2回戦(東京ドーム)を視察。試合終盤に球場を離れたが、川崎の国内FA権取得に「シーズン途中だから、彼のプレーの負担にならないように話をしていかないといけない」と、シーズン中から残留交渉に乗り出すことを認めつつ、最大限の配慮で臨む構えだ。

 条件だけでなく、交渉日や交渉相手などを含め、川崎の希望に添う形で応える。球団サイドは王会長の直接出馬ケースも視野に入れており、今オフからの複数年契約の提示方針もすでに固めている。王会長は「彼の得た権利だからね。決定権は彼にある」と川崎主導の交渉に柔軟に対応する考え。小林至取締役(42)も「当然ずっと(ホークスに)いてもらいたい選手。誠心誠意、交渉させていただきます」。川崎がメジャー志向を表明したため、残留交渉は、海外FA権を買い取る形の大型契約へと発展しそうだ。

 [2010年5月28日11時1分

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