泥臭く攻略しろ!

 阪神真弓明信監督(56)がナインに打席での工夫を求めた。前夜は西武のエース涌井の前にソロアーチ1本だけ。得点圏に走者を進めてもあと1本が出ない。初戦は右腕ダルビッシュが先発予定で苦戦は必至だ。「自分のチームをしっかりするしかない」。札幌に向かう空港で、険しい表情を見せた。交流戦は4勝8敗と負け越している。先発陣の不調が主因だが、打線が波に乗れていない現状もある。

 苦境打開に提言したのが、打席での工夫だ。「全部の球を追いかけても、絶対に攻略できない。各バッターが得意とするボールがある。相手が投げてこないんだったら、投げさせることは考えないと。状況を作ったり、自分で動く。ベースにくっついたり、投手寄りに立つ。バットを短く持つとか」。フルスイングが魅力の強力打線だが、それだけでは勝てない。あの手この手で知恵を絞って、右腕攻略に臨むことも必要だ。

 [2010年5月29日11時13分

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