<ソフトバンク6-5中日>◇30日◇福岡ヤフードーム

 中日ディオニス・セサル外野手(33)が、出場33試合目でようやく来日初の猛打賞。26試合ぶりの適時打を含む3安打を放ち、低迷していた打撃が上昇の兆しをみせた。

 まずは先頭打者で迎えた2回だ。二塁手の頭上を越える右前打で3試合ぶりの安打を放つと、続く4回には無死一、二塁のチャンスで一時勝ち越しとなる中前適時打。「とにかくセンター返しを心がけた。うまくとらえることができてうれしいね」。そして6回には四球を選び、延長11回には2死一塁から左前打で、チャンスを作った。

 オレ流のメスに3試合目で応えた。27日の試合前。セサルは落合監督から練習中に約15分間にわたってフォームの指導を受けた。アドバイスは足の踏み出し方や軸足への体重の乗せ方などさまざま。これまでどんなに不振でも、声をかけられることはなかったが、目の前で手本を示された。30日までの2試合はともに無安打だったが、ようやく結果を出した。

 この日はサヨナラ負けしたこともあり「調子はまだわからない。何も分からないよ」と話すにとどめた。打率はまだ1割7分5厘だが、ここから調子を上げていく。【福岡吉央】

 [2010年5月31日12時6分

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