<中日5-4ロッテ>◇4日◇ナゴヤドーム

 一塁ベースで中日トニ・ブランコ内野手(29)がウオーターシャワーにまみれた。4-4で迎えた延長11回2死ニ、三塁。ロッテ小林宏のスライダーをはじき返し、三遊間を破った。今季7度目のサヨナラ勝ちだ。「チームの勝利に貢献できてうれしい。ボールをよく見てジャストミートだけを心掛けたよ」。大男は駆け寄るナインにもみくちゃにされた。

 反撃の流れをつくったのは、和田一浩外野手(37)の17号だ。3点を追う8回2死一、二塁、薮田のチェンジアップを左翼席中段に運んだ。「ど真ん中に来たので思いっきり振りました。大事なところで打てて良かった」。試合を振り出しに戻し、派手なパフォーマンスとは縁遠い男がバットを放り投げた。

 「好きだね。長い試合。あれがなきゃ、とうに終わってるよ。今ごろ、家に帰って寝てるよ」。インタビュールームで苦笑いを浮かべた落合監督は、和田の3ランを褒めちぎった。

 [2010年6月5日11時41分

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