<阪神4-9オリックス>◇5日◇甲子園
また交流戦5割復帰を逃した。オリックス岡田彰布監督(52)との“アキノブ対決”で注目された関西ダービーで、阪神真弓明信監督(56)が乗れないウイークポイントに直面した。7回に併殺を取れなかった鳥谷敬内野手のファンブルなど、ミスが続出しての自滅。短期決戦の連続である交流戦を勝ち抜けなければ、首位巨人を追う力も生まれてこない。
波に乗れない交流戦を象徴するゲームだった。パとの対決を勝率に5割に戻すか。岡田オリックスへの完全リベンジなるか。大きな意味を持った試合は、自ら白星を遠ざけるような展開になった。真弓監督は渋い表情で振り返った。「ちょっと今日は、球際でね。エラーの記録は1つしかないが、多かった」。頻発した守備の乱れ。敗因として、そこを指摘せざるを得なかった。阪神の新旧指揮官による「関西ダービー」。注目のカードは1勝3敗で3年ぶりの負け越しで、おもしろくない結果に終わった。
記録に残らないミスが、試合の勝敗を分けた。同点で迎えた7回表1死一、二塁。代打田口の打球は遊撃方向に転がった。併殺でピンチを切り抜けるはずが、鳥谷がファンブル。二塁封殺だけで、走者を残してしまった。「あそこはゲッツーをとらないといけない。ミスです」。本人も猛省する痛恨のプレー。その直後に、連打が飛び出し、試合の主導権は完全に相手に移ってしまった。8回にも中堅の藤川俊がライナー性の打球を判断ミスし、頭上を越されてタイムリー二塁打にしてしまう。木戸ヘッドコーチは「おれらには記憶に残るミスだ。鳥谷にしても、全部そう」と怒りを隠さなかった。
交流戦は1チームに対し、2連戦で組まれており、短期決戦の要素が強い。真弓監督はここを勝ち抜くための要素として「球際の強さが必要だ」と話している。球際の弱さが目立てば、結果は悪い方に傾く。交流戦では3度勝率を5割に戻すチャンスがあったが、すべて敗戦。「もつれた試合を何とか取っていかないと、交流戦では勝てない」。残り6試合は、ソフトバンク、西武、ロッテの上位3球団との対決。この日のような緩みが見られれば、苦戦は必至だ。
2連敗スタートだった日本ハムには札幌でリベンジに成功し、タイに戻した。しかしオリックスには課題を露呈して、初のカード負け越しが決定。このままでは宿敵巨人との差は縮まらない。指揮官の戒めは、危機感の表れだった。
[2010年6月6日10時34分
紙面から]ソーシャルブックマーク



