<阪神3-3ソフトバンク>◇7日◇甲子園

 ソフトバンク松中信彦外野手(36)が阪神4回戦(甲子園)の5回に自打球を右ひざに当て、負傷交代した。兵庫県内の病院に直行し、骨に異常はなく、右ひざ打撲と診断された。ただ、右ひざは09年10月に半月板修復手術を受けた個所で、長期離脱の可能性もある。前日まで4番を務めていた多村仁志外野手(33)も首痛で欠場しており、4番打者が次々とアクシデントに見舞われる緊急事態となった。

 主砲松中がアクシデントに襲われた。5回表の第3打席。阪神スタンリッジが投じた2球目の内角球をフルスイングすると、打球は自身の右ひざ内側に直撃した。グラウンドに倒れ込むと、苦悶(くもん)の表情を浮かべ、のたうち回るように3回転した。車いすで球場を出ると兵庫県内の病院に直行した。

 診断は打撲。だが右ひざは09年10月に半月板修復手術を受けた個所。今回の負傷との因果関係があるなら、長期離脱の可能性もある。今季は右ひざが万全でないながら、7年ぶりVのためにプレーを続けていた。ビジターでの交流戦では、左翼の守備に入り好守も連発。「スライディングが一番(右ひざ)に危ない」と話しながら、全力プレーを続けていた。

 手術からの完全復活が目前まで迫っていた中での悪夢だ。今季は手術後の右ひざが万全でなく、4月30日からは2軍調整。5月22日に復帰したばかりだった。2日のヤクルト戦では今季3号。復帰前に1割台だった打率を2割3分2厘まで上げるなど、復調の兆しを見せていた。この日は欠場した多村に代わり、3月30日(西武戦)以来今季2度目の4番に入っていた。

 緊急事態だ。開幕から50試合4番を務めた小久保が、2日に首痛と肩痛で登録抹消。小久保の離脱後4番を務めていた多村が、この日首痛を訴え欠場。8日以降の検査次第では登録抹消の可能性もある。そして松中の負傷。今季4番を務めた3人の本塁打の合計はここまで23本。たった1週間の間にその3人が離脱した。

 秋山監督は「(松中は)打撲だよ、打撲。何かあったらいるメンバーでやっていくしかない」と自らに言い聞かせるように話した。9日以降は17本塁打のオーティズもしくはペタジーニが代役4番に指名される可能性が高いが、今季最大のピンチを迎えたことは間違いない。

 [2010年6月8日11時18分

 紙面から]ソーシャルブックマーク