34歳の第1歩は獅子の足封じ!

 阪神城島健司捕手(34)が34歳の誕生日を迎えた8日、9日からの西武戦(西武ドーム)に備えて関東に乗り込んだ。前回対戦は2連敗。しかも今季ワーストの1試合4盗塁も記録されており「自由にやられるわけにはいかない」と雪辱を宣言。衰え知らずの強肩で相手の長所を消し、まずは交流戦勝率5割に復帰する。

 誕生日を迎えた城島は「34歳ってうれしくないよ~」とおどけた。常々「もうおっさんだから。この年でどんどん体が大きくなったりしない」と口にして、筋力強化に汗を流している。自慢の肩に刺激を与えるために週1回の遠投も欠かさない。34歳ファーストゲームは、そんな日々の努力の成果を示す機会になる。

 西武は機動力を特長としている。前回対戦はホーム甲子園で連敗した。5月26日の1戦目は初回に幸先よく片岡の盗塁を刺した。同27日の2戦目の前には「最初に刺したというのは意味がある。相手も作戦をとりにくくなるでしょう」と話していた。しかしふたを開ければ今季ワーストの1試合4盗塁を許した。先発フォッサムの緩慢なクイック投法もあだになったが、片岡に2盗塁を許してリベンジされた形だった。

 城島

 この前にやられているので、フォッサムも考えてくるだろうし。自由にやられるわけにはいかない。スキをつくると走られてピンチが広がる。ただ毎回走ってくるわけじゃないので、そのタイミング。片岡にせよ、誰にせよ(走者と)1対1になれば、勝負にはなると思う。

 盗塁阻止は「バッテリーの共同作業」と口にする。走者を警戒する投手の協力が得られれば、相手が誰であっても刺す自信がある。現在の盗塁阻止率は3割2分4厘。一時は1割台だったが、交流戦に入って上昇中。投手との呼吸も合ってきて、強肩発動が増えた。

 交流戦ラスト4試合の戦い方も見据えている。「勝率5割(復帰)も見えてきたけど、しっかりやらないと大きく負け越しもある。投手は出し惜しみしないだろうし、球児(藤川)の2イニングもあると思う」。総力戦で勝利をつかみ貯金をつくって交流戦をフィニッシュする。【益田一弘】

 [2010年6月9日11時53分

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