2枚看板で巨人戦連勝だ。ソフトバンク和田毅投手(29)が12日の巨人戦(福岡ヤフードーム)に先発し、「トリプル最多勝」を目指す。勝てば今季9勝目、今季交流戦5勝目、交流戦通算18勝目で、いずれも12球団単独トップに立つ。かすかな望みの残る交流戦3連覇に向け、13日先発の杉内俊哉投手(29)とともに必勝態勢。東京ドームで1勝1敗だった巨人をホームで倒す。

 最強打線を制圧して、和田が頂点を狙う。本拠地での最終調整。キャッチボールする左手にも力が入った。「そりゃあ、負けるより勝つ方がいいですからね」。交流戦に入って4戦4勝。端正な顔立ちには自信と余裕が漂っていた。

 “3冠”ならぬトリプル最多勝のかかる一戦だ。今季8勝、今季交流戦4勝、交流戦通算17勝は、いずれも12球団トップタイの数字。今回勝てば「タイ」の2文字が消えて単独トップに立つ。「個人の数字は気にしてないけど、負けたくはないんで頑張ります」と決意を示した。

 昨季の悔しさを晴らす舞台でもある。09年5月28日の巨人戦(東京ドーム)で5回途中7失点KO。試合後に左ひじの炎症が判明して、以後は9月まで離脱を余儀なくされた。「交流戦男」で知られるが、巨人には交流戦通算7試合に登板して2勝3敗、防御率3・77と苦しめられている。「去年は問題を抱えながらの投球だった。総合力の高いチームだし気は抜けないけど、広いヤフードームでやれるのは投手にとって有利」。静かな口調ながらも、リベンジへの強い思いが言葉ににじんだ。

 負ければ、史上初となるチームの交流戦V3も消滅してしまう。厳しい状況に変わりはないが、残り3試合を全勝すれば、まだ望みはある。「可能性がある限り、目指していきたい」。奇跡の逆転Vを果たしたあかつきには、交流戦MVPの最有力候補に名が挙がるのは間違いない。まずは自分が白星をつかみ、道を切り開いていく。【太田尚樹】

 [2010年6月12日11時11分

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