<日本ハム0-12ソフトバンク>◇6日◇東京ドーム

 日本ハムが今季3度目の2ケタ失点で大敗した。先発した2年目矢貫俊之(26)は初回に先制されながら粘りの投球を見せていたが、5回に4安打3失点とつかまり降板。2番手以降も打ち込まれ、結局今季ワーストの16被安打に12失点で一方的な展開となった。打線もソフトバンクのエース杉内を攻略できず、5月15日の広島戦以来の完封負け。勝率も5割に逆戻りした。

 赤鬼のようにほおは紅潮し、敗戦の弁にも怒気がにじみ出た。日本ハム梨田昌孝監督(56)が、収穫のないワンサイドゲームを嘆いた。「うちの攻撃が1時間くらいで、向こうが2時間以上かな。負けは負けなんで、しょうがないけど…」。たぎる思いをグッとこらえるように、慎重に言葉を選んだ今季ワースト16被安打に完封負けでは、理論的に敗因も分析できなかった。

 重要な一戦だった。2・5ゲーム差で迎えた、3位ソフトバンクとの3連戦。3連戦3連勝なら逆転、Aクラス浮上の可能性もある重要なカード初戦だった。誤算は先発矢貫。乱調ながら1失点でこらえた5回に、崩れた。四球絡みで無死満塁とし、まず本多に犠飛を許す。2死を奪いなおも一、三塁から多村、ペタジーニに連続適時打を浴び3失点、大勢が決まった。

 続く6回は2番手谷元が炎上。2死無走者から6失点した。4投手を繰り出して計211球を費やす不毛な消耗戦になった。梨田監督は「杉内をちょっと楽に放らせてしまった」という最悪の展開。その天敵左腕に2試合連続完封負けで今季3連敗を喫し、昨季から5連敗とトンネルは伸びてしまった。矢貫は「チャンスをもらえるだけ幸せと思わないとダメ」と戒めた。

 交流戦明けはこれで13勝3敗と悲観する状況ではないだけに、7日以降の再スタートの成否が重要になる。足踏みはして、格好の上昇気流を乗り過ごしては奇跡のどんでん返しは起きない。【高山通史】

 [2010年7月7日11時3分

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