<日本ハム0-12ソフトバンク>◇6日◇東京ドーム

 ソフトバンクが敵地ジャックに成功した。ソフトバンク創業30周年記念事業の一環としてグループ社員1万人を送り込んだ東京ドームでの日本ハム戦でナインが奮起。多村仁志外野手(33)が4番初の猛打賞をマークすれば、松中信彦外野手(36)が豪快な6号3ラン。16安打12得点の打線爆発にエース杉内俊哉投手(29)も完封と投打で日本ハムを圧倒。孫正義オーナー(52)の号令に乗って、ホークスが勢いを取り戻しそうな気配だ。

 まるで本拠地のような光景だった。5回の守備中。それまで貴賓室で試合を見ていた孫オーナーが、突然スタンドに現れた。リードを4点に広げた高揚感があったのかもしれない。「なかなか社員と直接触れあう機会がないので」。握手をして回る孫オーナーの周りはあっという間に人だかりとなり、観客席はお祭り騒ぎ。球団トップがグラウンド近くへ降りてきたゲキ?

 の効果は、直後6回の攻撃ですぐに実を結んだ。

 2死から川崎が三塁打で猛攻の幕を開けた。3番オーティズから6番松中まで4連打だ。2死二塁から4番多村が左翼線へのタイムリーを放てば、6番松中は右翼最上階席へと豪快な6号3ラン。多村は1、5回にもヒットを放っており、4番打者としては初の猛打賞をマークした。松中は6月23日以来の1発。新旧の4番打者が打てば、打線爆発も当然だった。

 16安打12得点の快勝。5勝9敗1分だったリーグ戦再開後15試合で、1試合平均9安打に沈んでいたのがウソのように、打線が息を吹き返した。

 ソフトバンク創業30周年の記念事業として、日本武道館で社員大会を行った後、東京ドームに社員1万人を送り込むイベント初日に当たっていた。今後30年のビジョンを孫オーナーが語った後は、配布された応援グッズを手に社員が敵地に集結。三塁側スタンドはホークスのビジターユニホーム姿の社員が陣取るジャックぶりだった。社員大会ではCMキャラクターのSMAPが登場するサプライズが用意されていたが、ホークスナインも国民的グループに負けじと大勝をプレゼントした。

 孫オーナー

 最高ですね。今日のこの熱気を後半戦にも、ぶつけてほしい。

 秋山監督も「今日は何人来たの?

 1万人?

 すごいねえ」と弾みをつけた大応援団に感謝しきり。今カードを終えれば、開幕から4番として活躍してきた主将小久保復帰が決まっており、打線の厚みが増すのは間違いない。孫オーナーが企画したビッグイベントが、ホークスの首位追撃の追風になりそうだ。【松井周治】

 [2010年7月7日11時46分

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