右ひじ手術から復活を目指す巨人セス・グライシンガー投手(34)が25日、後半戦からの先発ローテーション入りを内定させた。この日、ジャイアンツ球場で高橋、亀井ら1軍相手にシート打撃に登板。打者20人に投げ、安打性の打球は9本だった。伊原ヘッドコーチは「モノが違いますね。ローテ入り?

 そうなるでしょう。間違いなく」と明言した。

 首脳陣が用意した最終テストを見事にクリアした。17日のイースタン・リーグ西武戦以来となる実戦形式のマウンド。高橋からチェンジアップで見逃し三振を奪うなど、上々の仕上がりをアピールした。前回登板は57球だったが、75球を投げスタミナ面もクリア。「まずまず満足している。90%の状態まで来た」と納得の表情を浮かべた。

 当初は再度2軍戦に登板するプランもあったが、現在、先発ローテは内海、東野、ゴンザレス、藤井、オビスポの5人で1枚不足。26日以降の状態を確認し、問題がなければ後半戦2カード目の広島戦(マツダスタジアム)での先発復帰が濃厚だ。「今年は1年間活躍できなかったので、(1軍に)呼ばれたら全部、勝つつもりでいる」と強い決意をにじませた。【久保賢吾】

 [2010年7月26日8時42分

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