<横浜4-10阪神>◇19日◇横浜
阪神安藤優也投手(32)が帰ってきた。今季開幕投手を務めた男が不振で2軍降格、中継ぎ降格…。1カ月半ぶりに回ってきた先発チャンスで5回1/3を3失点。開幕3月26日横浜戦以来、実に146日ぶりの勝利を手にした。
勝利の瞬間をベンチで見届けた安藤は、笑顔で“勝利の儀式”に参加。先発勝利投手として、ナインとのハイタッチに参列した。「長いなんてもんじゃない。開幕以来だからね」。このマウンドにかけていた。中継ぎ登板した15日のヤクルト戦以来、中3日のマウンド。「立場的に調整とか言ってられないから。与えられたところで、結果を残すしかなかった。それしか考えてなかった」。先発は7月7日ヤクルト戦(甲子園)以来だった。
中継ぎとして登板するたびにブーイングを浴び続けた。その“雑音”は安藤の耳にも届いていた。精神的にも追い込まれ、心が折れそうになった時もある。冷やかしの手紙も受け取った。そんな男を支えていたのは、女房役の一言だった。「こんなん(ブーイング)に負けるな。結果で黙らせろ」。マウンド上で城島から励まされた。何としても報いたかった。
ベンチに下がる際には、拍手が送られていた。「次もチャンスがもらえれば、必死に頑張るだけです」。もちろん満足などしていない。けれど、先発としてやり直せる手応えも感じ取った。やっぱり安藤には先発マウンドがよく似合う。【石田泰隆】
[2010年8月20日11時2分
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