<広島2-7ヤクルト>◇19日◇マツダスタジアム

 助っ人がまたも炎上した。広島エリック・スタルツ投手(30)が、初回に3連続四球を出してピンチを招くと、適時打と宮本の3ランでいきなり5点を失うなど結局4回6失点KO。ヤクルト打線のえじきとなった。8失点KOされた12日の阪神戦に続いて打ち込まれ、被本塁打21本もリーグワースト。チームの借金も今季最多、07年以来3年ぶりの「24」に増えた。コイ党にとっては、寝苦しい夜が続く。

 真夏の広島で、スタルツがまたも炎上した。初回、1死から3連続四球でいきなり満塁のピンチ。ヤクルト畠山に左前2点適時打され先制を許すと、さらに続く宮本には2号3ランを左中間へたたき込まれた。あっという間の5失点。2回にも1点を追加され、結局4回で代打を送られ6失点KOされた。助っ人左腕は「四球で有利なカウントに持っていけなかった。初回に5失点ではチームにもプレッシャーになってしまっただろう」と自分を責めた。

 12日の阪神戦(マツダ)でも、6回に3被弾するなど一挙に7失点してKOされた。この日も初回に5失点。相手に「ビッグイニング」をつくられている。「それはすべて本塁打がらみで、これまでアメリカでプレーしてきた中でも、こんなに打たれたことはない」とスタルツも首をひねる。

 宮本の1発で、早くも21本目の被弾。規定投球回数未満ながら、リーグの本塁打配給王だ。「とにかく投球のテンポ、リズムが狂ってしまう。修正しようとするのだが、特定のイニングで取り戻せず、打ち込まれてしまった」と左腕は苦悩の表情を見せた。

 18日は先発のルーキー今村が初回に4失点するなど3回までに10失点。野村監督は連日の序盤大量失点に「よーい、ドンで5点ではやはりしんどい。(ヤクルトの先発)由規にも余裕を持って投げられてしまった」と嘆いた。

 スタルツは、外国人枠の関係で、もう1人の左腕ソリアーノと併用されてきた。不調なら入れ替えも考えられるが、ソリアーノは15日の2軍戦で左ひじに痛みを訴えたため当面は様子をみることになりそう。もはやスタルツに託すしかないのが実情だ。指揮官は「(スタルツと相性のいい)横浜戦に投げさせるためにローテーションを組み直すことも難しいし…」と苦しそうに話した。借金は今季最多、07年以来3年ぶりの「24」に増え、1万6000人超の観客には、スタルツによるストレスだけが募るゲームとなってしまった。【高垣誠】

 [2010年8月20日10時23分

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