<日本ハム0-7ロッテ>◇19日◇東京ドーム

 豪快に18歳の野望は散った。日本ハムのルーキー中村勝投手(18)が、甘いマスクをゆがめた。0-0の6回2死満塁。サブローにやや外寄りの138キロ速球を、右中間まで運ばれた。2歳年上のロッテ唐川と日本球界で初めてとなる平成生まれ同士の先発での投げ合いで、1球に泣いた。「相手もいい投球をしていたので、投げていて楽しかった」と気丈な敗戦の弁がこの日、チームの唯一の収穫だった。

 超新星が孤軍奮闘した。プロ初登板、初先発の前回登板の11日、同じロッテ相手に初勝利を挙げた。驚異の門出から中8日で託されたマウンドで躍動した。5回までわずか3安打で無失点。先輩右腕に、1歩も譲らない。梨田監督が「立ち上がりは中村の方が良かった」と圧倒した。140キロ前後の直球主体に、独特の軌道を描くスライダーなどを交え、完ぺきだった。

 落とし穴は、プロ最長イニングに突入した6回。1死から1安打に2四球でピンチを広げ、痛恨のプロ入り初被弾。サブローに4球連続の直球勝負を挑み、力負けした。プロ初黒星に「打たれてはいけないところで打たれた。悔しいです」と、素直な胸の内を明かした。内容十分も、結果だけが不完全燃焼だった。

 ロッテには今季のカード負け越しが決定。2カード連続の負け越しで再び、勝率5割へと逆戻りして自力優勝も消滅するチームの節目だった。そんな重苦しい一夜を少しは軽減するような中村の力投だったが、ちょっと寂しい1敗だった。【高山通史】

 [2010年8月20日11時10分

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