<ソフトバンク4-4オリックス>◇26日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンクが喜べない首位返り咲きだ。6回までに4点リードも救援陣の不調で、まさかの延長12回引き分け。勝利の方程式メンバーの甲藤啓介投手(26)、摂津正投手(28)、馬原孝浩投手(28)がいずれも失点する誤算続きだった。西武が敗れたため、ロッテと並んでの同率首位。ゲーム差なしで3チームがひしめく大混戦に引き込まれた。

 大混戦のペナントを象徴する笑えない奪首だ。4時間41分の激闘の結末は、12回ドロー。今月7日以来、19日ぶりの首位には立った。ただ、ロッテと同率。3位西武ともゲーム差なし。試合後の秋山監督に笑みが浮かぶはずもない。渋い表情には、必勝リレーが崩れた引き分けの疲労感が、色濃く浮かんでいた。

 秋山監督

 厳しい試合が続くな。(リリーフ陣も)へばってきているところはあるからな。う~ん何とも…。厳しい試合が続くよ。

 単独首位の座を、あと1死のところで逃した。1点リードで9回2死一、三塁。守護神馬原がT-岡田に、痛恨の中前安打を食らった。その直前には千葉マリンで西武が敗れていた。馬原は「申し訳ない。(先発)小椋さんの勝ちも消してしまった。(登板は)明日もあるかもしれないし、反省するところは反省して、やるべきことをやって備えます」と反省した。逆転のピンチは踏ん張ったが、6月25日の楽天戦(Kスタ宮城)以来、今季3度目の救援失敗。責任感の強い男らしく、悔しさをかみしめるように前を見つめながら振り返った。

 ただ、痛恨ドローの兆しは、セットアッパー陣から見えていた。6回を終えた時点で4点リード。6回表から、2番手甲藤が登板しており、豊富な救援陣で逃げ切る青写真だった。が、7回表に甲藤&摂津の2投手で3失点。不安なのはヒットを打たれただけでなく、甲藤がこの日2四球と制球を乱し、摂津も今季初めて暴投を記録。甲藤、摂津、馬原の「勝利の方程式メンバー」がそろって失点するのは、もちろん、今季初めて。疲労の影がちらつくのが気がかりだ。

 それでも、暗い話題ばかりでもない。捕手山崎が2カ月ぶりに戦列復帰。投手陣では金沢、森福が奮闘。ファルケンボーグは前日まで2試合連続で登板していたため、この日は温存デー。2メートル右腕休日の穴を2投手は見事に埋めた。先発小椋も中3日登板のサプライズ起用に応えて6回途中10奪三振の力投。負けなかった一戦に、収穫があったのも確かだ。

 27日からは同率で並んだロッテを本拠で迎え撃つ。秋山監督は2度同じフレーズを繰り返した。「首位?

 ウチは1試合1試合やるだけ。ロッテ戦?

 1試合1試合やるだけ」。その言葉通り、大混戦を制するには、目の前のゲームを勝ち続けるしかない。【松井周治】

 [2010年8月27日11時7分

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