<広島9-7巨人>◇27日◇マツダスタジアム
巨人が悪夢のような展開で広島にサヨナラ負けした。2点リードの9回に守護神マーク・クルーン投手(37)が打たれて延長に突入。11回に古城の2ランで決着をつけたかに思われたが、その裏に野間口貴彦投手(27)が2本塁打を浴びて敗れた。2位阪神、3位中日も敗れたため首位は変わらなかったものの、後味の悪い敗戦となった。
まさかの展開に、巨人原監督も言葉が見つからないようだった。会見の第一声は「何かある?」。無理もなかった。延長11回、古城の1号2ランで勝ち越した。9回、クルーンが岩本に同点2ランを打たれて逃した白星を、13年目のベテランが放った通算7本目の1発で奪い返したはずだった。だが、その裏、野間口がつかまった。先頭岩本に2打席連続のソロを打たれ、さらに2四球で2死一、二塁。自らピンチを広げ、最後は天谷にサヨナラ3ランを浴びた。
ショッキングな黒星。少し間をおいて、原監督は口を開いた。野間口が打たれた最後の場面に触れ「あの辺が野球の難しさ。勝負の世界にいる以上、あそこを抑えるのが本当の勝負師です」と努めて冷静に話した。サヨナラ3ランの直前には、自らマウンドに向かった。「気合を入れに?
そうですね」。1点リードの5回1死一塁でも、先発ゴンザレスにハッパをかけた。1試合に2度もマウンドに足を運んだ。めったにないことだったが、10日間にわたる、今季最後の長期ロード初戦。絶対にものにするという、指揮官の決意も実らなかった。
1ゲーム差の2位阪神も敗れたため、首位は変わらなかった。ただ、阪神の方が巨人より4試合多く残している。引き分けは巨人の0に対し、阪神は2。数字の上では阪神に利点があり、勝って2ゲーム差に引き離しておきたかった。
もっとも、終わった試合は戻ってこない。手痛い敗戦には違いないが、原監督は「すべてを糧にすればいい。また、切り替えて。また」と前向きに締めた。その言葉は、4時間を超えるゲームを戦った自軍の選手全員に向けられているようだった。【古川真弥】
[2010年8月28日8時31分
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