<ヤクルト6-0阪神>◇27日◇神宮
優勝を争うチームの姿ではなかった。ヤクルト館山の前に、打線は沈黙。二塁ベースも踏めなかった。今季5度目の完封負け。先発、中継ぎ陣も失点を重ね、リードを広げられる展開。長期ロード突入から、よく見られるようになった典型的な負けパターンだった。阪神真弓明信監督(57)も3つだけ質問に答え、記者会見を自ら打ち切った。「ちょっとね。今日は元気がなかった。何とか1点でも先に取れていたら、試合の流れも変わっていたが、なかなかヒットがつながらなかったし…」。言葉を荒らげることはなかったが、表情にはいら立ちが見られた。
開幕以来、最大の危機だ。8月はこれで9勝13敗となり、初の月間負け越しが決定。借金を完済したヤクルトとの敵地戦を落とし、4位とのゲーム差は「5」に縮まった。8月1日の時点で13・5ゲーム差をつけていた相手の足音が聞こえてきた。敵は中日、巨人だけではなく、ヤクルトも加わった。自軍を見ると、駒不足の投手陣に、打線の力み…。この日は平野が2度盗塁死で機動力も発揮できなかった。「とにかく切り替えてやっていくだけだ」と指揮官は言う。窮地を乗り越えるためのきっかけがほしい。
[2010年8月28日11時0分
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