<西武5-5楽天>◇28日◇西武ドーム
7連敗中の西武が今季リーグ最長の5時間23分を戦い抜き、引き分けに持ち込んだ。エース涌井が5回途中4失点で降板した後、打線が奮起した。3点を追う8回、2点適時打を放った片岡は「チャンスで全然打ててなくて、自分が足を引っ張ってたのはわかってた」と意地を見せ、なおも2死満塁。押せ押せムードで楽天小山の暴投を呼び、土壇場で追いついた。
選手が気持ちを出せば、采配にも勝利への執念が出た。渡辺久信監督(45)は「負けられないゲームだった」と、同点の9回から起用した守護神シコースキーに今季初めて3イニングを任せた。ボールが上ずりはじめた11回、2死二、三塁のピンチで、4番山崎を三振にとった助っ人右腕は「監督から2イニング目が終わってどうかと言われてオッケーと答えた。疲れたけど、今夜はぐっすり眠れそうだよ」と頼もしかった。
延長12回に1死一、二塁と一打サヨナラの場面をつくったが、阿部が遊ゴロ併殺に倒れた。リリーフの長田を残し、野手全員を使い切った総力戦。なりふり構わず、連敗阻止に動いた渡辺監督は「あと1点とらなくてはいけない。でもよく追いついた」。勝ちきれなかったが、連敗中には見られなかった粘りを次戦への糧にした。【柴田猛夫】
[2010年8月29日8時1分
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