<オリックス2-1日本ハム>◇28日◇京セラドーム大阪

 エースが、また沈んだ。日本ハム・ダルビッシュ有投手(24)が好投実らず、7敗目を喫した。2回に4連打で2点を失っただけで8回完投したが、打線の援護もなく登板3戦連続で白星から見放された。07年から続いていたオリックス戦の自身の連勝は9でストップ。プロ通算1000投球回を達成した節目のマウンドを飾れなかった。逆転Aクラスを狙うチームにも、痛恨の1敗になった。

 悪循環が終わらない。ダルビッシュの11勝目は打線の沈黙も拍車をかけ、また遠かった。わずかにほころんだのは2回。5番T-岡田の中前打を皮切りに、下位打線に3連打を浴びた。計4連打での2失点が、致命傷になった。「相手もバットを持っているんで、何が起こるか分からない」。強気に振り返ったが、結果は敗者だった。

 誰もが認める圧倒的な力を持つからこそ、想定外の乱調だった。その2回。T-岡田に、ほぼ真ん中高め145キロをライナーで中前へ運ばれたのが始まり。続く北川は追い込んだがスライダーを、右前へはじかれた。一気に無死一、三塁となり、バルディリスと前田大に連続適時打で2失点。「あっという間やったね」。梨田監督が傍観する速攻を決められたのが響いた。

 好相性のオリックス戦の連勝は9でストップ。8回に2死を奪いプロ6年目で通算1000投球回に到達した節目は不完全燃焼で終わった。3回以降はわずか2安打で二塁も踏ませない快投もフイになった。「野球なんで勝つ時もあれば、負ける時もある」。そう割り切ろうとしたが、直面した現実は厳しかった。

 ここ6戦すべてが2点以上の“マルチ失点”。昨季まで3年連続防御率1点台の突出した剛腕の足踏みが、勝利数だけではなく数字にも表れている。素直に「やるべきことができていないシーンもあります」と自戒を、胸の内に秘めた。今季残り登板は最大5試合。3年連続15勝以上の常勝エースが10勝で急停止中。日本ハムの5年ぶりBクラス転落の赤信号がともりそうなサインだ。【高山通史】

 [2010年8月29日10時32分

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