<ヤクルト2-9阪神>◇28日◇神宮
次代を担うエース候補の“門出”を、4番が豪快な1発でお祝いした。阪神新井貴浩内野手(33)が自身8試合ぶりとなる16号ソロを放ち、プロ2度目の先発となった秋山を援護した。
6回。ヤクルト先発中沢の高めに抜けた直球だった。見逃せばボールでも、強引に打ちに行く。バットの芯でとらえられた打球は強烈なライナーで、バックスクリーン下を直撃した。「うまく押し込めましたね」。自画自賛する1発は、リードを3点に広げる効果的な一打となった。
重圧に押しつぶされそうになるルーキー右腕に勇気を与えたのも、4番のバットだった。初回。2死三塁の好機で右翼フェンス直撃の適時打を放ち、先制点を生み出した。「初球から思い切って行こうと思っていた。(秋山を)何とか勝たしてあげたかったからね」。3番鳥谷が凡退した直後だっただけに、意味のある一打だった。
バットだけではない。4番は守備でも、秋山を懸命に支えた。初回。先頭青木に四球を与え、完全に浮足立っていた秋山のもとへ駆け寄る。「失敗を恐れずに、思い切って投げろと。打たれても大丈夫だからと伝えた」。1点勝ち越した直後の3回2死満塁のピンチでは、8番川端のボテボテの打球に猛然とダッシュ。最後はジャンピング送球で一塁封殺とするなど、ルーキー右腕をもり立てた。
「こういう時に自分が頑張らないと思って、今日は試合に入った。調子も悪いわけではなかった」。9回にも右前打を放ち、今季10度目の猛打賞を記録するなど、4番は攻守で存在を光らせた。【石田泰隆】
[2010年8月29日11時52分
紙面から]ソーシャルブックマーク




