<オリックス9-6日本ハム>◇29日◇京セラドーム大阪

 日本ハムは小谷野栄一内野手(29)の金字塔がかすむ、痛恨の連敗を喫した。1回に先制打を放ち、3回には2点打の連続適時打で序盤に3打点。チームの日本人選手では小笠原(現巨人)以来4年ぶり、自身初のシーズン100打点を達成する大暴れも、投手陣の乱調で逆転負けした。

 驚異の主砲が響かせた快音が、ショックな黒星でかき消された。大台に到達する奮闘をした小谷野は、険しい表情で移動のバスへ乗り込んだ。「みんなが出塁しているおかげ。まだ終わりじゃない」。達成感を胸にしまい、区切りをつけた。残り24試合のサバイバルレースへ目を向けた。

 白星へと導くレールを敷いた、はずだった。1回2死二塁。田中がカウント2-1から、果敢に三盗を決めた。相手先発の山本を追い込み、変化球をバットの先で拾った。「ワンヒットでかえってきてくれる人が多い」。3回には1死満塁から左前打で、さらに2打点を上積みし「100」の節目に達した。実りの少ない一戦で、梨田監督の心が安らぐような唯一の話題を提供した。「この時期に3ケタを見られるのは感動するね」と言わしめた。

 満身創痍(そうい)で、激闘を続けている。左脇腹を痛め、さらしのようにテーピングして出場中。4回の守備では、北川の左前適時打にダイビングキャッチを試みて左肩を強打した。ベンチ裏で治療を受け、すぐにカムバックする気迫でも鼓舞。100打点はチーム日本人選手の右打者では、72年大杉勝男以来38年ぶり2人目、わずか12本塁打での快挙になった。

 記念日を白星で飾れなかったが、球団史に名前を刻んだ。ショッキングな連敗のダメージをやわらげるため、また真剣勝負に心血を注ぐ。【高山通史】

 [2010年8月30日12時5分

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