日本ハム中田翔内野手(21)が、チームの勝利のために体を張る。休日を返上し、千葉・鎌ケ谷で練習を行った6日、ここ数試合で増え始めた内角攻めについて「当たったらいいんです」と死球を恐れずに立ち向かい、出塁最優先で打席に立つ決意を明かした。どんな形でも塁に出て次打者へ回し、得点へつなげるチームプレーに徹する。

 筋骨隆々の太い腕に力を込め、キッパリと“おとこ気”を明かした。「頭とかはアレ(危ない)ですけど、体に当たっても痛くないでしょ。自分は(打順が)下位だし、塁に出て1、2番に回した方が点数が入る可能性が高くなるから」。玉砕覚悟で打線の“特攻隊長”になる覚悟だ。

 再昇格後は11戦8発と打ちまくり、相手バッテリーの攻め方も変わった。「前は(勝負球が)直球ばっかりだったけど、最近はほとんど変化球」と自己分析している。その変化球を生かすために増えているのが、内角を厳しくえぐるブラッシュボール。4日ロッテ戦では小野からユニホームをかすめる死球を受け、翌5日の同戦でも、コーリーの投球が頭部付近へ向かってきた(よけた際にバットに当たったためファウル)。だが、怪物はそんなことではひるまない。「昨日(5日)のも当たっていればよかった。そうしたら満塁だったし、勝利につながったかも」と逆に後悔すらしているほどだ。

 疲労もあり、調子が落ちていることは自覚している。そんなときでも、チームに貢献するためにどうすべきか。その答えが、次へつなげる捨て身の作戦だった。休日のこの日も、マシン打撃やウエートトレを敢行した中田。「ここまできたらやるしかないですよ。疲れもあると思うけど、それをカバーしていくのが、1軍のプロだと思う」。上位3強を追い落とすため、プライドも恐怖心も捨て去り、勝利のみを求めていく。【本間翼】

 [2010年9月7日11時4分

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