<ソフトバンク2-5楽天>◇9日◇福岡ヤフードーム
痛すぎる1敗だ。ソフトバンク摂津正投手(28)が3失点で、まさかの逆転負けを喫した。1点リードの7回に3本の適時打を浴び、3敗目を喫した。連勝は3でストップ。首位西武が敗れるチャンスを生かせず、1・5ゲーム差を縮められなかった。今日は、勝たんといかんばい!
ポーカーフェースが悔しさにゆがんだ。7回表に「3」の数字が刻まれたスコアボードを背に、摂津がうつむいてマウンドを去った。顔を耳まで赤く染め、唇をかむ。まさか…。信じられない、信じたくない逆転劇だった。
摂津
仕事ができなかったんで、チームに申し訳ないとしか言えないです。
すべては1球で暗転した。秋山監督は「(敗因は)先頭打者だったな。初球のカーブを読まれた」と悔やんだ。2-1と1点リードの7回。まずストライクを取りにいった内角のカーブを聖沢に痛打された。打球はグラブをかすめて中前へ。いきなり走者を背負ってしまった。
誤算は止まらない。犠打後の1死二塁から、鉄平にはカウント0-2から外角のシンカーを右前打されて同点。続くルイーズに左翼線へ勝ち越し二塁打を浴び、2死後の中村紀には左肩へ死球を当てた。激高され詰め寄られると、何度も頭を下げた。鉄壁セットアッパーの面影はもはや失われてしまっていた。さらに嶋にも適時打を許し、降板を告げられた。今季の試合数のちょうど半分にあたる66試合に登板して、イニング途中での降板は過去に1度だけ。4月2日、同じ楽天戦以来の屈辱だった。被安打4本はいずれも、追い込む前に打たれたもの。抜群の制球力を逆手に取られ、カウントを整えにいった球を狙われた。捕手の山崎は「向こうも抑えられているから、研究していると思う」と口にした。
痛恨の1敗だ。この日は首位西武が敗れ、1・5ゲーム差を縮める絶好のチャンスだったが、生かせなかった。5回には1死満塁で先発小椋から2番手の森福にスイッチしたが、2死後のルイーズにフルカウントから押し出し四球。後続は抑えたものの1点差に詰め寄られ、歯車が狂い始めていた。必勝リレー「SBM48」の一角を担ってきた甲藤も9回にダメ押しの1点を奪われた。
もちろん、1年目の昨季から1度も離脱することなくチームを支えてきた摂津だけを責めることはできない。試合後は体のケアを受けながら配球表を見つめ、反省していたという。秋山監督は「まあ、しょうがない。明日、切り替えてやりましょう」と敗戦のショックを振り切るよう努めた。残りは12試合。視線を落としたままでは、頂点は見えてこない。【太田尚樹】
[2010年9月10日11時11分
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