2年ぶりV奪回へ優勝マジック7の首位西武が、先発陣を中5日で回してラストスパートをかける。14日は石井一久投手(37)が敵地6連戦の先陣を切る。ヤクルトで5度、西武で1度のリーグ制覇を経験し「優勝争いをして、優勝できなかったことは1度もない」と頼もしい限り。11連勝中のオリックス金子千との先発対決に「相手投手にプレッシャーをかけられる展開をつくれれば」と、言葉に力をこめた。

 この日は西武ドームで調整し、大阪に乗り込んだ。左足首手術から復帰後は4試合で3勝1敗の好調ぶり。2年ぶりの2ケタ勝利にも王手をかける。「優勝が近づくにつれてコメントはおもしろくなくなるけど、それぐらい地道にやっていかないと」と、お得意のリップサービスを封印するほどの気合の入れようだ。

 プレッシャーを楽しめるタイプだが、FA移籍で西武に加入した2年前は、若いチームが失速した姿を間近で見た。マジック点灯から重圧に苦しんで14勝18敗。優勝を決めたのも負け試合だった。当時との違いを「優勝という目標が力になって、モチベーションが上がっている」という。優勝チームの雰囲気を知り尽くす左腕は、足踏みした2年前にはなかったムードの高まりを実感している。

 残り10試合で、最短Vは18日。今回の遠征では、20日ソフトバンク戦でも先発予定で、胴上げ投手の可能性もあるが「目先の試合をしっかりやりたい」と気負いもおごりもない。一気に頂点へ駆け上がるために、まずは勢いをつける役割を全うする。【柴田猛夫】

 [2010年9月14日9時4分

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