<横浜6-3阪神>◇14日◇横浜

 ひょっとして、夜王スタンは内弁慶!?

 阪神ジェイソン・スタンリッジ投手(31)は本来のテンポのいい投球ができず、打線の援護をふいにした。ワースト5失点で5回降板、11勝目を逃して3敗目を喫した。実は相手本拠地のビジター球場では今季未勝利で、意外な弱点が発覚した。

 夜王は敵地で苦戦する。スタンリッジを乱したのは、突然の豪雨だけではない。実は苦手にしていたビジター球場で、また痛打を浴びてしまった。

 2点先制をもらった直後の2回。1死からスレッジに四球を与えると、2死二、三塁とピンチを広げられ、8番橋本に甘く入った内角スライダーを右前へ運ばれた。同点2点適時打。次打者が投手清水ながら、橋本を敬遠する満塁策を回避したのが裏目に出た。

 「ベンチと話し合った結果。自分も勝負したかったからね。100回同じ状況になっても、100回勝負しているよ」。最後まで悔いなしを強調したが、1度手放した流れは戻ってこなかった。

 12日のヤクルト戦(甲子園)では秋山が高卒ルーキー史上5人目となる無四球完封。3戦連続でチームの連敗を止める救世主の働きをした。次はオレの番。12歳下の若者に刺激を受けながら、苦手の敵地マウンドを克服するはずだった。

 だが、気合が空回りした。勝ち越した直後の3回にはまたも2死から、4番村田に逆転2ランを被弾。4回にも2死四球が失点に絡むなど、いいところがなかった。「2死から得点を許してしまったことが悔やまれる。無駄な四球や追い込んでからの死球とか、下位打線にそういう投球してしまったのが反省点」。普段は温厚な男が珍しくマウンド上でほえるなど、いらだちを隠せなかった。

 ここまでチーム2位の10勝を挙げているが、嫌なデータが残る。途中入団した今季は5月1日の巨人戦から先発ローテを守ってきた。主催試合で9勝しているのに対し、敵地ではわずか1勝。それも米子での広島戦で、相手チームの本拠地では未勝利だった。初登板の横浜スタジアムでも黒星が増え、ピリオドを打てなかった。

 “内弁慶”な数字は今後の登板を考えると「不安」になる。次回登板は優勝争いの大一番になる21日からの中日戦。チームの鬼門でもあるナゴヤドームで、いやなジンクスにも立ち向かわないといけない。

 この日の5失点も今季ワースト記録。8月3日の巨人戦(東京ドーム)以来、42日ぶりに喫した今季3敗目は、数字以上の重たさを感じさせた。

 [2010年9月15日10時45分

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