<横浜7-5阪神>◇15日◇横浜
阪神が5月22日以来の3位に転落した。ここ5試合で16打数3安打と不振の金本知憲外野手(42)が、7月16日の先発復帰後初めて先発メンバーを外れた。先発の下柳剛投手(42)は2回途中7失点KO。主砲を欠く打線は7回に4点を奪って追い上げたが、1歩届かず、最下位横浜に2連敗。2カード連続の負け越しで、首位中日との差は3・5に広がった。
勝負をかけた真弓監督の決断も、実らなかった。打撃不振の金本をスタメンから外した。チームにとっては、いわば、究極のカンフル剤。しかし序盤の大量失点が響き、あと2点届かなかった。横浜に今季初のカード負け越し。5月22日以来となる3位転落に真弓監督は「とにかく今から1戦1戦やっていかないと、どうしようもない」と絞り出すように言った。
因縁めいたものがあった。世界記録のフルイニング出場が止まった横浜スタジアム。金本は普段通り、チームよりも早く球場に入って、体の手入れを行っていた。真弓監督が到着すると、監督室に呼ばれた。スタメン落ちの通告だった。指揮官は「肩の状態が良くないから、それがバッティングに影響している。しっかり治して、早くベストの状態に戻してくれるのがいい」と説明した。9月に入り、打率は1割台に低迷。6番打者の不振で、強力打線はつながりを欠いていた。
右肩痛のリハビリに取り組み、先発復帰したのは7月16日のヤクルト戦から。完調ではなかったが、気力でスタメンの座を守り続けた。しかしその陰で、コンディション維持の苦労はあった。横浜に移動した13日は、ギリギリまで関西に残った。「予想以上にリハビリが長くなった…」。夜遅くに飛行機に飛び乗って、宿舎に入った。できる限り、ベストの状態を整えようとした。しかし結果が伴わない。
この日は追い上げムードの7回に代打で登場。力ない二ゴロに倒れた。和田打撃コーチは「1打席が続くと思う。調子が上がってくると、スタメンに戻る。(右肩が)完治していない状態で出続けて、疲れが出た」と話した。当面は代打起用で右肩の復調を待つ。
この時期の連敗はあまりに痛い。真弓監督が「本当の勝負」と臨んだ9月は5勝7敗1分け。21日から始まる鬼門ナゴヤドームの3連戦は、目の前の胴上げ阻止をかけた戦いになる可能性も出てきた。5年ぶりのリーグ制覇へ、もう1試合も落とせない。【田口真一郎】
[2010年9月16日8時14分
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