<オリックス5-6西武>◇15日◇スカイマーク
西武の「草食系」投手がライオンに変身!?
西武が優勝へのマジックを1つ減らして「5」とした。先発平野将光投手(27)が7回途中6安打1失点と好投した。メンタル面に課題ありと指摘する渡辺監督らから「草食系」と呼ばれるプロ3年目が、「ライオンになる」と変身を予告して登板。怖~い、オリックス・カブレラの胸元を突くなど、「肉食系」の投球で4勝目を挙げた。
腹をすかせた肉食獣のように、目の前にぶら下がる勝利に飢えていた。平野がオリックスに気迫の投球で立ち向かった。テーマはズバリ“肉食系”。9日の日本ハム戦で3本塁打を浴び、7回5失点で4敗目を喫した。試合後、渡辺監督が苦笑まじりに奮起を促した。「草食系だからね。もう少し気持ちを出してほしい」。半分は本音だった。今回の登板前には潮崎投手コーチから「お前、この間NHKの番組に出てたな。ガゼル(草食動物)がチーターに食われとったぞ」と、きついジョークをお見舞いされた。
「草食系投手」と呼ばれる頼りなさを払拭(ふっしょく)しようと必死だった。試合前には「もう草食系と言われないように、肉食系でいきます!
ライオン、チーターになります!」と力強く宣言し、首脳陣を見返す覚悟を決めてマウンドに上がった。立ち上がりからピンチの連続で、降板した7回以外は毎回走者を背負った。それでも6回1/3を投げて、失点は4回に浴びたカラバイヨのソロ本塁打のみ。前日14日に決勝本塁打を放ったカブレラの胸元を大胆に突き、ピンチを切り抜ければ控えめながらもガッツポーズで気持ちを表現した。
メンタル面での成長を感じさせた106球に渡辺監督は「序盤に粘ってよく投げた」と目を細めた。この日は守護神シコースキーがひじの張りで休養日。8、9回に2点ずつを奪われて1点差まで詰め寄られるハラハラの展開だっただけに、最少失点で切り抜けた平野の粘投は大きかった。本人は、援護をもらいながらの途中降板に「肉食になれましたかね?
まだまだだと思います」と首をひねったが、自力で優勝マジックを減らした右腕は「脱・草食系」に確かな1歩を踏み出した。【亀山泰宏】
[2010年9月16日7時54分
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