<オリックス7-3西武>◇16日◇スカイマーク

 西武特急が小休止した。1点リードの8回、4番手のアレックス・グラマン投手(32)が、オリックスの代打T-岡田に満塁本塁打を浴びるなど5失点。右ひじの張りで投げられない守護神ブライアン・シコースキー投手(36)の穴を埋められなかった。だが、ソフトバンクが敗れ、優勝へのマジックは1つ減って「4」となった。18日から、いよいよ2位ソフトバンクとの3連戦を迎える。

 西武が逃げ切りに失敗した。1点リードの8回、ド派手な逆転劇を許した。イニングをまたいだ3番手小野寺が先頭に与えたストレートの四球が始まり。2死一、三塁から登板したグラマンも乱調だった。カラバイヨの同点適時打だけで止まらない。代打T-岡田に満塁弾を浴びた。2球ボールを先行した後、苦し紛れの甘い直球を被弾し「調子はよかったけど…。あとはわからない」。悪夢から目を背けるように、マウンドでがっくりと巨体を折った。

 かつてピンチを何度も救った助っ人左腕が、輝きを取り戻せない。左肩を手術した08年日本一に貢献した元守護神に、渡辺監督は2日連続でしびれる場面を用意した。「カラバイヨは左に弱い」と、右打者に強いグラマンを送った。だが初球の外角チェンジアップを中前に落とされ「2年前なら空振りさせられたのに、キレが戻っていないからバットの先に当てられる」と指摘した。15日には3点リードの9回に登板させたが、先頭に四球を与えるなど2失点で途中降板。2年ぶりセーブで自信を取り戻させるもくろみも崩れ「大誤算だった」と肩を落とした。

 守護神シコースキーが右ひじの張りを訴え、2日連続で欠場。グラマンが復活のチャンスをつかめば、今後の短期決戦に向けてもブルペンを強化できたが、そううまくはいかない。不調の先発西口を3回であきらめ、必死の継投策。終盤にシコースキー不在の現実を思い知らされた渡辺監督は「1敗を引きずってる場合じゃない」と自分に言い聞かせるように話した。ソフトバンクが敗れたため、優勝マジックは4に減った。18日からは、そのソフトバンクと天王山が待つ。最短で2戦目の19日に優勝を決めるべく、敵地福岡に乗り込む。【亀山泰宏】

 [2010年9月17日11時14分

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