<阪神1-0巨人>◇18日◇甲子園

 3位巨人が阪神能見を打てず、優勝争いから1歩後退した。7回まで6安打無得点に抑えられ、好投した先発ゴンザレスを援護出来なかった。0-1の9回、藤川球を攻め無死一、二塁を作ったが、犠打失敗もあり今季4度目の完封負け。2位阪神とゲーム差なしで迎えたヤマ場の3連戦初戦に、手痛い黒星を喫した。ナイターで首位中日が敗れ、2・5ゲーム差は変わらなかった。

 負けられない。巨人打線の必死の思いは空回りするばかりだった。1点を追う9回、阪神の守護神藤川球から阿部、矢野が連打。無死一、二塁と絶好のチャンスを作った。だが、古城が送りバントを2度失敗(ファウル)し、作戦をバスターへと変更。コンパクトなスイングで鋭い打球をセンター方向へはじき返したが、無情にも平野の好守に阻まれ、最悪のダブルプレーに倒れた。なおも2死三塁。8球粘った脇谷も、最後は空振り三振でゲームセットとなった。

 藤川球の浮き上がってくるような伸びのある直球の勢いを殺し、犠打を成功させるのは容易なことではない。それでも、ベンチとしては決めて欲しかった。原辰徳監督(52)は「最終回は難しい場面だったけど(古城が)バントを決めていればね。打った当たりは紙一重だったが、相手の守備が素晴らしかった」と、平野のファインプレーに脱帽した。

 敗因は最終回の拙攻だけではない。昨季4勝を献上した「天敵」の能見を攻略できなかったことが響いた。8回まで先頭打者の出塁は1度もなし。三塁さえ踏めずに、好投のゴンザレスを見殺しにした。篠塚打撃コーチは「悔しいのひと言」と肩を落とし、原監督も「今日はチャンスらしいチャンスがなかったですね」と、貧打を嘆いた。

 負け越した方が優勝争いから大きく後退する2位阪神との“サバイバル3連戦”の初戦を落とした。痛恨の1敗であることは誰もが自覚している。だが、逆転Vの可能性が残っている限り、あきらめるわけにはいかない。4打数無安打といいところがなかった小笠原は「振り返っても仕方がない。明日は何とか(投手陣を)援護できるように頑張る」と表情を引き締め、原監督も「また明日!」と気合を入れ直して、帰りのバスに乗り込んだ。【広瀬雷太】

 [2010年9月19日8時33分

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