<横浜6-16広島>◇18日◇横浜

 広島は横浜投手陣に04年以来の24安打を浴びせ、今季最多16得点の爆勝。最後まで全力を尽くす。

 野村カープ最大の猛攻で、最下位横浜を下した。オレンジ色に光る横浜スタジアムのスコアボードは窮屈だった。バットを振れば快音を奏で、24安打16得点。軽い足取りで引き揚げる野村謙二郎監督(44)がうなったのはベテラン石井の頭脳だ。

 「2死から得点してつないでいったのが大きい。粘って粘って。タクローのセーフティーにしても、あれでつながって流れができた。本人のアイデアです」

 3回、2点を先制してなおも2死二、三塁。プロ22年目の判断力は鮮やかだった。先発大家の投げた初球にセーフティーバントを敢行。マウンド右横の一塁寄りフィールドに転がし、内野安打で三塁走者をかえした。石井は「うまく決まったよ。大家が前に出てくるかと思ったんだけど出てこなかった。(野手の)今までの動きも見てきて。監督もスキを突く野球をするといってきた」と話した。

 相手は一塁ハーパー、二塁カスティーヨと外国人コンビが並ぶ守備隊形だった。決して守備が得意なタイプではない。勝負どころでデータをフルに生かし、大家に精神的ダメージを与え、得点も加えた。渋い働きを見せた石井は今季初の猛打賞をマークして「おじさんは、おじさんなりの力を振り絞ってやらないといけない」とおどけた。

 8月25日に40歳の誕生日を迎えたヒットマンのプレーに乗じて大勝。チームは昨季のシーズン総得点(528点)を上回り、打撃面での成長を示した格好だ。今季の横浜戦勝ち越しにも王手をかけた。シーズン佳境でナインの意地が光った。【酒井俊作】

 [2010年9月19日10時58分

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