<日本ハム0-4オリックス>◇19日◇札幌ドーム

 4万人を超える本拠地スタンドの後押しに、最後まで応えることはできなかった。日本ハム打線が3時間の沈黙。今季13度目の完封負けを喫した。梨田昌孝監督(57)は「12連勝している投手を相手に、先に点を取られるときつい。主導権を握れなかった」と、なすすべがなかった。

 わずかに見えていた希望の灯は、回を追うごとに小さくなった。6月下旬から負けていないオリックス金子千が相手だったが、前回登板からは中4日。指揮官も試合前「ちょっとでもつけいる隙があるかな」と、敵の“疲労度”を突破口にもくろんだが、18・44メートルを挟んで対峙(たいじ)したのは、いつもと変わらない難敵の姿だった。

 8回途中まで内野安打2本を含む6安打のみ。140キロ台後半の直球と、チェンジアップ、カーブのコンビネーションの前に凡打を重ねた。ミーティングでは「ファーストストライクが甘い。狙っていこう」と確認されたが、安打が出なければ、逆にそれが相手の球数を減らす悪循環になった。

 さらに4点を先行されたことで、本来の「つなぎの野球」も機能しなかった。4回無死一、二塁の最大のチャンスも、糸井が空振り三振に倒れると、続く二岡は遊ゴロ併殺打。梨田監督は「4点差で糸井にバントもさせられない。チグハグといえばチグハグ」と、序盤の失点を恨んだ。

 だが、首の皮はつながった。試合終了から1時間10分後、同率で並んでいたロッテが楽天に連日のサヨナラ負け。テレビ観戦していた札幌ドームのロッカー室からも、歓声がこだました。サヨナラ劇を見届けて帰路に就いた田中は「野球って怖いですね。明日切り替えて頑張ります」。4年連続Aクラスを守る昨季王者は、その怖さを十分に知っていることが強みになる。【本間翼】

 [2010年9月20日11時28分

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