<ソフトバンク5-4西武>◇20日◇福岡ヤフードーム
優勝目前の西武が4連敗と失速した。2位ソフトバンクに敵地で3連敗し、0・5ゲーム差に肉薄された。追い打ちをかけるように、3年連続盗塁王の片岡易之内野手(27)が右足ふくらはぎを痛めて途中交代。代わりにセカンドを守った4年目原の失策と、先発石井一が左手中指に打球を当てた交代が響き、3戦連続逆転負けを喫した。残る4試合で、片岡の出場は微妙な状況。優勝マジックは4のままだが、次戦23日の結果次第ではマジック消滅の危機に立たされた。
あと1歩が届かない。1点を追う9回2死一、三塁。バットを短く持った中島が12球粘ったが、最後は空振り三振。フォークを続けた馬原の意地に屈し「1本出ればよかったんですけどね。1個ずつ勝っていくしかない。残る4試合、悔いの残らないようにやりたい」。死闘が続いた首位決戦で3戦全敗。選手会長は疲労と悔しさをしまい込んで失意の福岡から帰京した。
もっとも恐れていた負の連鎖が起こった。4回、4点目の適時二塁打を放った片岡が走塁中、右ふくらはぎを痛めたアクシデントが引き金だった。片岡の交代で、急きょ二塁に回った原が痛恨のミス。2点リードの6回無死一塁で、小久保の二ゴロをファンブル。併殺コースの打球で1死も奪えず、その後3失点して逆転された。優勝争いの異様な緊張感のなか、普段通りのプレーができず「打球から目を切ってしまった。今日の負けはぼくのせい」と敗戦後のベンチで涙した。
頼みの石井一でも、悪い流れを止められなかった。6回、1点差にされた多村の中前適時打に左手を出し、中指を打撲して降板。緊急登板した岡本篤が連続三振でピンチを脱しかけたが、2死満塁で代打オーティズに逆転2点適時打を許し「初球はボールでもいいと思ってた。失投です」。徹底できなかった外国人への入り方を悔やんだ。
3試合すべて序盤にリードしながら、5回以降にひっくり返される展開に、渡辺監督は「流れを止められないところに、うちの未熟さがある」とため息をついた。優勝マジック4のままでも、追うソフトバンクを勢いづかせ、数字的な優位を感じている余裕はない。試合後、病院から松葉づえをついて戻った片岡の様子では、残り4試合の出場は微妙な状況。「まだ終わってない。4試合全部勝たないと(優勝は)見えてこない」。2年ぶり優勝へ、最大の試練が訪れた。【亀山泰宏】
[2010年9月21日12時26分
紙面から]ソーシャルブックマーク



